空港に飛び出すミュージアム

オランダのスキポール空港ではアムステルダム国立博物館のコレクションを色々な角度で楽しむことができる用になっています。

まずスキポール空港のことを簡単に説明するとスキポール空港とはオランダの国際空港で一番大きいものになります。

つまり、オランダを訪れる世界中の人にとって玄関口になっている空港です。では、その空港とミュージアムはどのようにコラボレーションしているのでしょうか。

目次

空港内にある展示室

展示風景

最初にご紹介するのはスキポール空港内にある展示室です。

こちらの展示室は24時間365日鑑賞することができることが特徴です。普通のミュージアムは開館時間が決まっており夜は閉室していることが多いのですが空港という特性上、24時間営業していることに合わせていつでも楽しめるようにしているところがすごいところです。

また、展示している作品も旅というテーマでキュレーションしてあるところが興味深いポイントです。最新のテーマは「自然への憧れ」です。どの作品もオランダの自然を描いており、訪れた人々は空港にいながらオランダ旅行を楽しめるような趣向になっています。

また、お土産物売場にはミュージアムグッズも販売されており、アムステルダム国立博物館に訪れることが無かった人もオランダ旅行のお土産としてグッズを購入することができます。

レンブラントの絵画をベルトコンベヤーで鑑賞する

ベルトコンベヤーにレンブラントの肖像画

空港に訪れた際に必ず通るのが荷物受取用ベルコンベアーがあるスペース。スキポール空港では動画の通り、ベルトコンベヤーにレンブラントの肖像画をプリントを施しました。

プリントされた絵画のおかげで荷物を受け取る人は荷物が届くまでの間、レンブラントの肖像画を楽しむことができるような空間になりました。

こちらの企画は先ほどご紹介したスキポール空港に美術館が開館するタイミングでの特別イベントとして実施されたものです。この取り組みによって、空港とミュージアムは荷物を待つ時間をレンブラントの作品鑑賞ができる時間に変えることに成功しました。

まとめ

このように多くの人が行き交う空港内でミュージアムの作品が展示されることによって普段はミュージアムに足を運ばない人も空港でミュージアム体験ができるようになるような事例でした。

作品はミュージアムで鑑賞するものという概念から環境さえ整えればミュージアム以外の場所でも展示ができる可能性が分かる面白い事例かと思います。

この記事が役立ったと感じられた方は、ぜひSNSなどでシェアをお願いします。
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

kontaのアバター konta museologist

日々の業務経験と研究知見をもとに、博物館の魅力と可能性を多角的に発信しています。本サイトは、学芸員課程の学生や博物館実務者を主な対象としながら、ミュージアムに関心を持つ一般の方々にも理解しやすい形で、理論と実践を架橋する情報提供を目指しています。

博物館に関わる実務経験を背景に、博物館経営、ガバナンス、文化政策に関する知見を蓄積しています。現場での経験を踏まえつつ、制度・理論・実践を往還しながら、博物館をめぐる諸課題を整理することを重視しています。

「Museum Studies JAPAN」は、博物館を単なる展示施設としてではなく、社会的価値を創出する文化インフラとして捉え、その経営・ガバナンスを体系的に整理することを目的として立ち上げました。博物館がどのように公共性と持続可能性を両立し、社会に対して価値を提供し続けることができるのか。その理論的基盤と実務的アプローチを継続的に探究しています。

また、本サイトで扱っている内容を基に、大学における講義(博物館経営論等)にも対応しています。大学講義のご相談は、お問い合わせページよりご連絡ください。

目次