konta– Author –
国立文化施設にて博物館運営・経営に関する業務に携わっています。
博物館経営、文化政策、ミュージアムDX、教育普及を中心に、実務と研究の両面から情報発信を行っています。
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博物館教育論
博物館のアウトリーチ戦略 ― 地域とつながる活動の設計と評価
はじめに:なぜいまアウトリーチが注目されるのか 博物館にとって「アウトリーチ」とは、単に館内のプログラムを外に持ち出す活動にとどまりません。それは、従来の来館者中心のサービス提供を超えて、博物館が自ら地域に出向き、対話や協働を通じて新たな... -
博物館概論
博物館の倫理とは何か ― 収集・展示・運営における判断と責任
はじめに:公共性を支える判断基準としての「倫理」 博物館は社会における信頼の拠点であると同時に、公共的な知の表現装置でもあります。展示される資料、収集されるモノ、そこで働く人々の振る舞い――そのすべてが来館者に対して「信頼できる」と思わせる... -
博物館経営論
博物館とアクセシビリティ ― 来館者の多様性に応える空間とサービスの設計
アクセシビリティは「全員のための設計」である バリアフリー、ユニバーサルデザイン、インクルーシブ——。近年、博物館の運営や展示設計において、こうした語が頻繁に用いられるようになりました。その背景には、高齢化社会の進行や、多様な障害特性をもつ... -
博物館経営論
博物館のリーダーシップとは何か ― 館長の役割とビジョン形成
はじめに 現代の博物館経営において、リーダーシップの重要性はますます高まっています。かつて博物館は、学芸員による学術的な研究と資料の保管・展示を中心に据える静的な空間として捉えられてきました。しかし今日では、来館者の多様化、社会的要請の変... -
博物館資料保存論
博物館の収蔵庫マネジメントとは何か ― 保存・管理・公開のバランスと戦略的活用
はじめに ― なぜ今、“収蔵庫”を考えるのか 博物館において、所蔵品の大部分は来館者の目に触れることのない「収蔵庫」に保管されています。展示されているのは多くの場合、全体の5〜10%程度に過ぎず、残りの膨大なコレクションは非公開空間に眠っているの... -
博物館経営論
ミュージアムショップの価値と戦略 ― 経営・体験・社会性をつなぐ収益空間の再定義
はじめに ミュージアムショップは、博物館の出入口に設けられた「おみやげ売場」として、長らく補助的な存在と見なされてきました。展示室をめぐったあとに通り抜ける“出口空間”として、多くの来館者にとってはあくまで付随的な体験であり、学術的・文化的... -
博物館経営論
博物館はどう持続可能性を実現するのか ― 環境・社会・経済の視点から考えるミュージアム経営モデル
はじめに 近年、「持続可能性(サステナビリティ)」という言葉は、多様な分野で不可避のキーワードとなりつつあります。気候変動への対応、社会的包摂、経済的な自立といった課題に対し、単に一時的な解決策を施すのではなく、将来にわたって継続可能な仕... -
博物館経営論
博物館におけるKPIとは何か ― 成果指標で見る経営の可視化とその限界
はじめに ミュージアムにおける評価とは何を意味するのでしょうか。以前の記事「ミュージアムの評価とは?指標と事例から学ぶ評価の基本」では、来館者数や満足度調査といった基本的な定量・定性の指標を取り上げ、評価という営みが単なる成果測定ではなく... -
博物館経営論
来館者はなぜ“帰ってこない”のか? ― 博物館のリピート戦略を再考する
はじめに:なぜリピーターは重要なのか 博物館は、社会教育機関として文化財を保存・展示する役割を担いながら、同時に地域社会に根ざした“開かれた空間”としての機能も果たしています。加えて、近年ではミュージアムの経営的な持続可能性がますます問われ... -
博物館情報・メディア論
博物館におけるデジタル教育の可能性 ― 個別化された学びと参加型体験の設計 ―
デジタル化で、博物館の学びはどう変わったのか? 21世紀に入って以降、デジタル技術の進展は私たちの暮らしのあらゆる側面に浸透してきました。スマートフォンをはじめとするモバイルデバイス、クラウド技術、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、そして人工...
