MoMA「Art & Inquiry」とは何か― 探求型鑑賞を実践につなげる教育プログラムの全体像 ―

目次

はじめに

近年、美術館や学校教育の現場だけでなく、企業研修や組織開発の文脈においても、「探求型鑑賞(Inquiry-based learning)」という言葉が注目されるようになっています。その代表的な実践例の一つが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が公式に提供しているオンラインコース 「Art & Inquiry: Museum Teaching Strategies for Your Classroom」 です。本コースはCourseraを通じて公開され、もともとはK–12の教員を対象に設計された教育プログラムですが、その内容は単なる美術鑑賞教育の枠を超え、「考え方そのものを訓練する方法論」として、より広い分野から関心を集めています。

Art & Inquiry が扱っているのは、美術史の知識や作品解説ではありません。作品を「正しく理解する」ことよりも、作品を前にしたときに、人がどのように観察し、問いを立て、根拠を示し、他者の視点と照らし合わせながら意味を構築していくのか、その思考プロセス自体を学習の対象としています。これは、近年教育分野で重視されている探求型学習や社会情動学習(SEL)とも深く結びつく考え方であり、不確実性の高い現代社会において不可欠な思考態度を育てる実践として位置づけることができます。

このような特性から、Art & Inquiry は教育現場にとどまらず、博物館における対話型プログラムの設計、さらにはビジネスパーソン向けのファシリテーションや意思決定訓練にも応用可能な枠組みとして読み解くことができます。美術作品はあくまで素材であり、目的は「答えを出すこと」ではなく、「判断に至るまでの思考を可視化し、更新し続ける力」を鍛えることにあります。

本記事は、この Art & Inquiry を単に「MoMAの教育プログラムとして紹介する」ことを目的とするものではありません。コースの構造や思想を丁寧に分解し、どのような順序で、どのような学習体験が設計されているのかを明らかにしたうえで、授業、博物館教育、あるいは研修の現場においてどのように読み替え、活用できるのかを検討していきます。

MoMA「Art & Inquiry」とは何か

MoMA(ニューヨーク近代美術館)が提供する「Art & Inquiry: Museum Teaching Strategies for Your Classroom」は、一般的に想像されがちな「美術館による鑑賞解説講座」や「作品理解を深めるための美術教育プログラム」とは性格を大きく異にしています。本プログラムの中心にあるのは、作品の知識や背景情報を学ぶことではなく、作品を前にしたときに人がどのように考え、判断し、他者と意味を共有していくのかという思考のプロセスそのものです。その意味で、Art & Inquiry は美術教育の一形態であると同時に、学習や対話の設計原理を示す教育プログラムとして位置づけることができます。

この節では、まず本プログラムがどのような枠組みで提供されているのかを整理したうえで、探求型鑑賞(Inquiry-based learning)を軸とする設計思想、さらに初等・中等教育を主な想定対象としながらも高い汎用性を持つ理由について順に確認していきます。

MoMAが提供する公式オンライン教育プログラム

Art & Inquiry は、MoMA の教育部門である MoMA Learning が設計・監修し、オンライン学習プラットフォームである Coursera を通じて提供されている公式のオンラインコースです。MoMA Learning は、館内での対話型鑑賞プログラムや教育普及活動を長年にわたって実践してきた部門であり、その知見をオンライン教育として体系化したものが本コースにあたります。

本コースは、MoMA が Coursera 上で展開している「Teaching with Art」という複数コースから成る Specialization の中核をなす位置づけにあります。「Teaching with Art」は、アートを教材として用いながら、探求型学習や参加型学習をどのように設計するかを段階的に学ぶ構成になっており、その基盤となる考え方を扱っているのが Art & Inquiry です。つまり、個別の活動やテクニックを学ぶ前提として、まず「探求とは何か」「問いを中心にした学習とはどのようなものか」を理解させる役割を担っています。

想定されている主な受講者は、日本の文脈で言えば小学校から高校段階に相当する教育現場で教える教員です。学校教育の中で、作品鑑賞を単なる感想共有や知識確認に終わらせるのではなく、学習者の思考を引き出す授業として成立させるための方法論を提供することが、本コースの直接的な目的とされています。

探求型鑑賞(Inquiry-based learning)を軸にした設計

Art & Inquiry の設計の中心にあるのが、探求型鑑賞、すなわち Inquiry-based learning の考え方です。Inquiry-based learning とは、学習者があらかじめ用意された答えを受け取るのではなく、自ら問いを立て、仮説を立て、検討し、考えを更新していくプロセスを重視する学習アプローチを指します。

美術館教育は、この探求型学習と極めて相性が良い領域です。美術作品は、多くの場合、一つの正解に収れんする問いを持ちません。見る人の立場や経験によって解釈が変わり、同じ作品であっても異なる意味づけが可能です。Art & Inquiry では、この特性を欠点ではなく資源として捉え、作品を「問いを生み出す装置」として用います。

そのため、プログラムでは「この作品は何を表しているか」「作者は何を意図したのか」といった説明型の問いは意図的に避けられます。代わりに、「何が起きているように見えるか」「そう考えた根拠はどこにあるか」といった問いが用いられ、学習者自身の観察や推論が対話の出発点になります。問いを起点にすることで、知識の有無による優劣が生まれにくくなり、参加者全員が思考の主体として場に関わることが可能になります。

初等・中等教育向けでありながら汎用的である理由

Art & Inquiry は、主として初等・中等教育段階の学習者を想定して設計されていますが、その内容が特定の年齢層や教科に限定されていない点が重要です。本プログラムが扱っているのは、年齢や専門性に依存する知識ではなく、「どのように考えるか」「どのように対話するか」という思考構造そのものだからです。

作品を前にして観察し、問いを立て、根拠を示し、他者の視点と照らし合わせながら考えを更新するというプロセスは、子どもだけでなく、大人の学習や専門職教育においても本質的に同じ構造を持ちます。そのため、Art & Inquiry は学校教育に限らず、博物館での教育普及活動、大学教育、さらには企業研修や組織内対話の設計においても応用可能な枠組みとして読み替えることができます。

この汎用性こそが、Art & Inquiry を単なる学校教員向け研修にとどまらない、現代的な学習モデルとして位置づける理由です。次節以降では、この探求型鑑賞がなぜ今あらためて注目されているのか、その背景をより広い教育・社会的文脈の中で整理していきます。

なぜ今、探求型鑑賞が注目されているのか

探求型鑑賞(Inquiry-based learning)が教育や博物館の分野であらためて注目されている背景には、単なる教育手法の流行ではなく、現代社会が直面している構造的な変化があります。知識の量や正確さだけでは対応できない課題が増える中で、「どのように考え、どのように判断するか」という思考のプロセスそのものが、教育の中心的な課題として浮上してきました。この節では、正解提示型教育の限界、博物館教育における実践の変化、そして社会情動学習(SEL)との接続という三つの観点から、探求型鑑賞が持つ社会的・教育的必然性を整理します。

正解提示型教育の限界

従来の学校教育や研修の多くは、「正しい答えをいかに効率よく伝えるか」を中心に設計されてきました。知識を整理し、体系化し、学習者に提示するという知識伝達モデルは、一定の条件下では高い効果を発揮してきました。しかし、このモデルは、答えがあらかじめ定まっている問題を前提としており、不確実性の高い状況には必ずしも適合しません。

現代社会では、複数の価値観が併存し、状況によって判断基準が変化する場面が日常的に生じています。そのような環境では、「何が正解か」を即座に示すことよりも、「どのような根拠に基づいて、どのように判断するか」を自ら構築できる力が求められます。正解提示型教育では、学習者は提示された答えを理解・再生することに慣れる一方で、答えが与えられない状況に直面した際に思考が停止してしまう危険性があります。

探求型鑑賞が重視するのは、まさにこの点です。作品を前にしても、明確な正解は提示されません。その代わりに、観察し、問いを立て、根拠を示しながら考えを進めることが求められます。この構造は、不確実性の高い社会において必要とされる思考様式と強く重なっています。

博物館教育における対話型学習の広がり

博物館教育の分野では、こうした問題意識を背景に、解説中心の教育から対話中心の学習へと軸足を移す動きが国際的に広がってきました。従来のギャラリートークでは、学芸員や解説者が作品の背景や意味を説明し、来館者はそれを受け取る立場に置かれることが一般的でした。

しかし近年では、来館者自身の観察や解釈を起点に対話を進めるプログラムが増えています。解説者は知識の提供者というよりも、対話のファシリテーターとして位置づけられ、来館者がどのように作品を見ているのかを引き出す役割を担います。この転換は、博物館を「知識を伝える場」から「意味を共に構築する場」へと再定義する動きだと捉えることができます。

MoMA をはじめとする多くの美術館が探求型鑑賞を重視しているのは、作品理解の正確さよりも、鑑賞を通じて生まれる思考や対話の質そのものに教育的価値を見いだしているからです。来館者参加型プログラムの広がりは、博物館が社会に果たす教育的役割の変化を象徴しています。

Inquiry-based learning と社会情動学習(SEL)

探求型鑑賞が注目されるもう一つの理由は、社会情動学習(Social and Emotional Learning: SEL)との親和性にあります。SELとは、自己理解、感情の調整、他者理解、関係構築、責任ある意思決定といった力を育成する学習領域を指します。これらは知識や技能とは異なり、体験や相互作用を通じて培われる性質を持っています。

鑑賞対話の場では、参加者は自分の感じ方や考えを言葉にし、それを他者と共有します。その際、異なる意見に直面したり、自分の見方が揺さぶられたりすることも少なくありません。このプロセスは、他者の視点を尊重しながら対話を続ける力や、自分の考えを柔軟に更新する態度を自然に育てます。

研究においても、対話型・探求型の学習が、共感性や協働性といった社会情動的側面に肯定的な影響を与えることが指摘されています(Housen & Yenawine, 2000)。探求型鑑賞は、認知的な思考力と社会情動的な学習を分断せず、同時に育てる実践として位置づけることができます。

このように、探求型鑑賞が注目されている背景には、正解を教える教育の限界、博物館教育の実践的転換、そして社会情動学習との理論的接続という三つの要因があります。次節では、こうした文脈の中で、Art & Inquiry が具体的にどのような力を鍛えているのかを、より詳しく見ていきます。

Art & Inquiry が鍛えているのは何か

Art & Inquiry を理解するうえで最も重要なのは、このプログラムが「何を教えているのか」ではなく、「何ができるようになるのか」という観点から捉えることです。ここで鍛えられているのは、特定の作品知識や鑑賞技法ではありません。むしろ、正解が与えられない状況において、どのように思考を進め、判断し、他者と意味を共有していくのかという、学習や意思決定の根幹に関わる力です。この節では、Art & Inquiry が生み出している教育的成果を、三つの観点から整理します。

作品理解ではなく思考プロセスを鍛える

Art & Inquiry が明確に距離を取っているのは、「作品をどれだけ正確に理解できたか」を成果とみなす評価軸です。美術鑑賞教育というと、作品の時代背景や作者の意図、様式的特徴を理解することが目標とされがちですが、本プログラムではそれらは学習の中心には置かれていません。

ここで重視されているのは、知識量ではなく判断様式です。すなわち、目の前の情報をどのように観察し、どの点に注目し、どのような根拠に基づいて考えを組み立てているのか、その思考の進め方自体が学習の対象となります。知識は、判断を支える一つの資源ではありますが、それ自体が到達点ではありません。

この設計と深く関わっているのが、教師やファシリテーターが「教えない」という姿勢です。Art & Inquiry のセッションでは、教師が解説によって理解を導くことは意図的に避けられます。これは、教育の放棄ではなく、学習者自身が思考の主体になるための条件づくりです。教師が答えを示してしまえば、学習者はそれを受け取る立場に回り、思考のプロセスは外部化されません。

教えないことによって、学習者は「自分はどのように考えているのか」「なぜそう判断したのか」を言語化せざるを得なくなります。この状態こそが、Art & Inquiry が目指している学習の姿であり、作品理解よりも優先される教育的成果です。

5つの思考段階

Art & Inquiry で繰り返し経験される思考の流れは、大きく五つの段階に整理することができます。これらは直線的に進むというよりも、相互に行き来しながら深化していくプロセスとして理解するのが適切です。

第一の段階は「観察」です。ここでは、作品について知っていることを語るのではなく、実際に目に見えている要素に注意を向けます。色、形、配置、人物の表情など、誰もが共有可能な情報を丁寧に拾い上げることが求められます。

第二の段階は「問い」です。観察を通じて気づいた点から、「なぜこう見えるのか」「何が起きているように感じられるのか」といった問いが生まれます。問いは答えを導くための手段ではなく、思考を前に進めるための装置として機能します。

第三の段階は「根拠」です。自分の見方や考えを支えている具体的な理由を、作品のどの部分に基づいているのかという形で示します。これにより、発話は単なる感想ではなく、検討可能な思考として共有されます。

第四の段階は「解釈」です。観察と根拠を踏まえながら、作品がどのような意味を持ち得るのかを仮説的に捉えます。ここでの解釈は暫定的なものであり、他者の意見によって更新される前提に置かれます。

第五の段階は「対話」です。他者の解釈と自分の解釈を照らし合わせる中で、視点の違いや共通点が明らかになり、思考が再構成されていきます。対話は合意形成の場ではなく、意味生成の過程そのものとして位置づけられます。

思考段階何をするか(要点)よく使う問い(例)アウトプットの形つまずきやすい点
観察見えている要素を、解釈や評価を混ぜずに拾い上げる「まず、何が見えますか?」
「どんな色・形・配置が目に入りますか?」
具体的な描写(色・形・位置・表情・素材など)いきなり意味づけに飛ぶ/「好き・嫌い」に寄る
問い観察から生まれた違和感・発見を、検討可能な問いにする「何が起きているように見えますか?」
「なぜそう感じたのだと思いますか?」
探求の方向づけ(問いの言語化)答え探しの問いになる/問いが広すぎて散漫になる
根拠自分の見方や仮説を、作品のどこに基づくかで説明する「そう思ったのはどこからですか?」
「作品のどの部分が根拠ですか?」
根拠つきの発話(観察→理由づけ)根拠が主観(気分・印象)に留まる/作品参照が曖昧
解釈根拠を踏まえて意味を仮説として組み立て、更新可能な形で提示する「この場面は何を示していると思いますか?」
「別の見方をするとどうなりますか?」
暫定的な意味づけ(仮説)断定してしまう/作品外の知識だけで結論づける
対話他者の解釈と照らし合わせ、視点の差異から自分の思考を再構成する「他の意見と比べると何が違いますか?」
「どの点で考えが変わりましたか?」
視点の拡張/解釈の更新/多義性の受容合意形成に寄る/反論・正誤判定になって探求が止まる

メタ認知としての鑑賞体験

Art & Inquiry がもたらす最も重要な成果の一つが、メタ認知の促進です。メタ認知とは、自分自身の思考や判断の仕方を一段引いた視点から捉える力を指します。鑑賞対話の中で、学習者は「自分はどこに注目していたのか」「なぜその見方を選んだのか」と振り返る機会を繰り返し持つことになります。

このような経験を通じて、思考は無意識の反応から、意識的に扱える対象へと変化していきます。自分の判断がどのような前提や価値観に基づいているのかを自覚できるようになると、異なる意見に対しても防衛的になるのではなく、検討の対象として向き合うことが可能になります。

メタ認知が促されることで、学習は一過性の理解にとどまらず、持続的なものになります。作品が変わっても、状況が変わっても、「どのように考えるか」という枠組み自体が転用可能な資源として残るからです。Art & Inquiry が育てているのは、特定の内容理解ではなく、学び続けるための思考の基盤だと言えるでしょう。

Art & Inquiry の5つのモジュールを実践視点で読み解く

Art & Inquiry を実践につなげるためには、各モジュールを「理念」や「方針」として理解するだけでは不十分です。重要なのは、それぞれのモジュールが学習の場でどのような操作を行い、どのような状態を意図的につくり出しているのかを読み解くことです。この節では、Art & Inquiry を構成する五つのモジュールを、授業や博物館教育、研修の現場で再現可能な「設計原理」として整理します。

鑑賞を問いに変える方法

Art & Inquiry の最初のモジュールが扱うのは、「鑑賞を問いに変える」という操作です。ここで言う問いとは、作品の意味を当てるための質問ではなく、思考を前に進めるための起点として機能するものを指します。そのため、問いにはいくつかの明確な条件があります。

第一に、問いは観察に開かれている必要があります。「この作品は何を表していますか」といった問いは、知識や既存の解釈に依存しやすく、思考の入口を狭めてしまいます。これに対して、「何が起きているように見えますか」「どんな点が目に留まりますか」といった問いは、参加者が自分の観察に基づいて発話する余地を残します。

第二に、問いは一つの正解に収れんしない形で設計されます。答えがあらかじめ想定されている問いは、探求を短絡的に終わらせてしまいます。Art & Inquiry では、問いそのものが複数の方向に思考を広げる装置として機能することが重視されます。

逆にNGな問いとしては、作者の意図を断定的に問うもの、価値判断を先取りするもの、あるいは事実確認に終始するものが挙げられます。有効な問いとは、参加者が「まだ分からない状態」にとどまりながら考え続けることを可能にする問いです。

オープンエンドな探求を成立させる設計

第二のモジュールでは、オープンエンドな探求をどのように成立させるかが扱われます。探求型鑑賞において最も難しいのは、対話を途中で閉じてしまわないことです。多くの教育場面では、時間や理解度への配慮から、話をまとめたり、結論を提示したりする圧力が働きがちです。

Art & Inquiry では、あえてまとめない勇気が強調されます。解釈を整理したり、優劣をつけたりすることは、理解を助けるように見えて、実際には思考の可能性を狭める場合があります。複数の解釈が併存している状態そのものを、探求が進んでいる証拠として受け止める姿勢が求められます。

そのための設計として重要なのが、解釈の併存を許す構造です。発話は修正や評価の対象ではなく、「そういう見方もある」という形で場に残されます。対話は合意形成を目的とするものではなく、意味生成のプロセスとして位置づけられます。この構造によって、参加者は安心して仮説を提示し、思考を更新することができます。

社会情動学習(SEL)との統合

第三のモジュールでは、探求型鑑賞と社会情動学習(SEL)との関係が明確に意識されます。ここで重要なのは、安心して発話できる対話環境をいかに意図的につくるかという点です。安全な対話環境は自然に生まれるものではなく、設計によって支えられます。

具体的には、発話が遮られないこと、意見が正誤で評価されないこと、沈黙が否定的に扱われないことなどが基本条件となります。ファシリテーターは、発話の内容を訂正したり、結論へ誘導したりするのではなく、参加者の言葉を場に留め、次の思考につなげる役割を担います。

発話の扱い方も重要です。意見を要約し直す場合でも、意味を単純化せず、「今、こういう見方が出ました」と提示するにとどめます。このような運用によって、参加者は他者の視点を脅威ではなく、思考を広げる資源として受け止めることができるようになります。

活動を「探求型」に再設計する方法

第四のモジュールでは、ワークや制作、文章化といった活動を、どのように探求型へと再設計するかが扱われます。ここでのポイントは、活動を「理解の確認」や「成果物の作成」として位置づけないことです。

探求型の活動では、成果物は思考の途中経過を外化したものとして扱われます。たとえば、スケッチや文章は完成度を競う対象ではなく、「今、どのように考えているか」を可視化する手段です。そのため、評価は成果物そのものではなく、そこに至るプロセスに向けられます。

この再定義によって、活動は失敗を恐れずに試行錯誤する場へと変わります。学習者は「うまくできるか」ではなく、「どう考えているか」に意識を向けるようになり、探求が継続しやすくなります。

カリキュラムへの統合と反復可能性

最後のモジュールが扱うのは、探求型鑑賞を単発のイベントで終わらせず、学習の中にどのように組み込むかという問題です。一度きりの体験として実施された探求型鑑賞は、印象には残っても、学習の習慣として定着しにくい傾向があります。

Art & Inquiry では、探求のプロセスを反復可能な学習ルーティンとして設計することが重視されます。毎回同じ問いの型を用い、同じ進行構造を繰り返すことで、学習者は思考の進め方そのものを身につけていきます。

このようにモジュールを読み解くと、Art & Inquiry は個別のテクニック集ではなく、学習の場をどのように構成するかについての一貫した設計思想を示していることが分かります。次節では、これらの原理を踏まえ、実際にどのように実践へ落とし込むことができるのかを具体的に検討していきます。

Art & Inquiry を実践するための基本設計

Art & Inquiry を理解したとしても、「では、実際にどう始めればよいのか」という段階で立ち止まってしまうことは少なくありません。この節では、探求型鑑賞を最小単位から実装するための具体的な設計を提示します。ここで目指すのは、理想的な環境や特別な準備が整っていなくても、授業・博物館・研修の現場で「明日から実行できる」状態になることです。

30〜45分で実装できる最小モデル

Art & Inquiry の強みの一つは、短時間でも成立する点にあります。30〜45分という時間設定は、学校の1コマ授業、博物館のワークショップ、企業研修の一部など、さまざまな場面に無理なく組み込める長さです。この最小モデルでは、探求の全体像を体験することを目的とし、深掘りよりもプロセスの流れを重視します。

このモデルが場所を選ばない理由は、鑑賞の対象が必ずしも実物作品である必要がないからです。展示室だけでなく、教室、会議室、オンライン環境でも、画像資料やスライドを用いれば実施可能です。重要なのは空間ではなく、対話が成立する条件が整っているかどうかです。

必要な準備物は最小限で構いません。鑑賞用の作品画像(1点)、参加者全員が見られる表示手段、発話を可視化するためのホワイトボードや付箋、あるいはオンラインの場合は共有ドキュメントがあれば十分です。特別な教材や専門知識は不要であり、準備のハードルが低いことが、継続的な実践を可能にします。

セッション進行の基本ステップ

以下は、30〜45分で行う探求型鑑賞セッションの基本的な進行例です。これは厳密な手順というよりも、思考を促すための台本として捉えるとよいでしょう。

導入(約5分)
セッションの冒頭では、ルールを簡潔に共有します。「正解を探さない」「根拠を大切にする」「他者の見方を尊重する」といった原則を明示することで、参加者は安心して発話できる状態になります。この段階で作品に関する情報は与えません。

観察(約5〜10分)
最初は沈黙を許容しながら、作品をじっくり見る時間を取ります。その後、「何が見えますか」「気づいたことを挙げてみましょう」といった問いを投げかけ、解釈を交えずに観察内容を共有します。ここでは、具体的な描写が重視されます。

発話(約10分)
観察をもとに、「何が起きているように見えますか」「そう思った理由はどこにありますか」と問いを進めます。参加者の発話は、評価せずに可視化し、場に残します。ファシリテーターは答えを補足せず、問い返しによって思考を深めます。

対話(約10分)
複数の解釈が出そろった段階で、「他の意見と比べるとどうですか」「どの点で考えが変わりましたか」と促します。対話の目的は合意ではなく、視点の差異を意識化することです。

振り返り(約5分)
最後に、「今日の鑑賞で、自分の見方はどう変わりましたか」「考え方について気づいたことはありますか」といった問いで振り返ります。ここで初めて、思考そのものを対象化します。

作品選定の基準と注意点

探求型鑑賞の成否は、作品選定に大きく左右されます。避けるべき作品の代表例は、説明が一義的で、解釈の幅がほとんどないものです。例えば、教科書的に意味が固定されている図像や、情報量が多すぎて観察より知識が前面に出てしまう作品は、探求を妨げる場合があります。

一方、探求型鑑賞に向いている作品にはいくつかの共通点があります。登場人物の関係性が曖昧であること、場面の前後関係が想像できること、視線や配置に複数の読み取りが可能であることなどです。抽象作品であっても、具体的な造形要素について語れるものであれば有効です。

重要なのは、「正しい読み」が存在しにくく、観察に基づく複数の仮説が成立する余地があるかどうかです。この条件を満たす作品は、参加者の背景知識に左右されにくく、対話を促進します。

問いのテンプレート集

最後に、実践でそのまま使える問いのテンプレートを整理します。問いは状況に応じて調整しますが、型を持っておくことで進行が安定します。

観察用の問い
「まず、何が見えますか」
「目に入った要素を挙げてみましょう」

根拠確認用の問い
「そう思ったのはどこからですか」
「作品のどの部分が根拠になっていますか」

視点転換用の問い
「別の見方は考えられますか」
「他の人の意見を聞いて、どう感じましたか」

メタ認知用の問い
「最初の見方と比べて、今はどう変わりましたか」
「今日の鑑賞で、自分の考え方について気づいたことは何ですか」

これらの問いを適切なタイミングで用いることで、探求型鑑賞は特別なスキルを必要としない、再現性の高い実践になります。次節では、こうした実践がどのように評価され、学習として位置づけられるのかをさらに整理していきます。

評価はどうするのか ― 探求型鑑賞のアセスメント

探求型鑑賞を実践しようとした際、多くの教育者や実務者が直面するのが「では、どのように評価すればよいのか」という問題です。正解が一つに定まらず、解釈が複数成立する学習において、従来型のテストや到達度評価をそのまま適用することはできません。この節では、Art & Inquiry の考え方に基づき、探求型鑑賞における評価の軸を整理し、成績評価や成果確認に対する不安を解消する視点を提示します。

正解ではなく思考過程を評価する

探求型鑑賞の評価において最も重要なのは、「何を答えたか」ではなく「どのように考えたか」に焦点を移すことです。従来の評価は、知識の正確さや理解度を測ることを主な目的としてきましたが、Art & Inquiry が育てようとしているのは、答えの再生能力ではなく、思考の進め方そのものです。

そのため、評価の対象となるのは、観察の具体性、問いの立て方、根拠の示し方、他者の意見への向き合い方、そして対話を通じて自分の考えを更新しているかどうかといった点になります。解釈の内容が他者と異なっていても、それ自体が評価を下げる理由にはなりません。むしろ、どのようなプロセスを経てその解釈に至ったのかが重視されます。

このような評価観に立つことで、学習者は「正しく答えなければならない」という不安から解放され、自分の思考を試行錯誤しながら表現することが可能になります。評価が思考を縛るものではなく、思考を支える枠組みとして機能する点が、探求型鑑賞におけるアセスメントの特徴です。

評価ルーブリックの考え方

思考過程を評価するためには、評価の観点をあらかじめ明確にし、共有しておくことが不可欠です。その際に有効なのが、ルーブリックの活用です。探求型鑑賞におけるルーブリックは、解釈の正誤を判断するものではなく、思考の質や姿勢を段階的に捉えるための枠組みとして設計されます。

例えば、観察については「作品の具体的な要素に言及しているか」、問いについては「観察に基づいた問いを立てているか」、根拠については「自分の考えを作品のどの部分と結びつけているか」といった観点が考えられます。また、対話に関しては「他者の意見を参照しているか」「自分の考えを修正・更新しているか」といった点も評価の対象になります。

重要なのは、ルーブリックを点数化のためだけに用いないことです。学習者にとっては、自分がどのような点で思考を深められているのかを振り返るための手がかりとして機能します。評価基準が可視化されることで、学習者は「何を求められているのか」を理解しやすくなり、探求に主体的に関わることができます。

レッスンプラン・課題設計への落とし込み

探求型鑑賞のアセスメントを実践に落とし込む際には、評価を学習の最後に付け加えるものとして扱わないことが重要です。評価は、レッスンプランや課題設計の段階から組み込まれるべき要素です。

例えば、鑑賞後に短い振り返りを書く課題を設定する場合でも、「作品についてどう思ったか」ではなく、「自分の見方がどのように変化したか」「他者の意見によってどの点が揺さぶられたか」といった問いを提示することで、思考過程を可視化することができます。これにより、提出物は成果物であると同時に、評価の根拠としても機能します。

また、複数回にわたって探求型鑑賞を行う場合には、同じ評価観点を繰り返し用いることで、学習者自身が自分の成長を実感しやすくなります。探求型鑑賞における評価とは、学習を終わらせるための区切りではなく、次の学びにつなげるための装置です。この視点を持つことで、成績評価と探求的な学びは対立するものではなく、相互に補完し合う関係として位置づけることができます。

失敗しやすいポイントと実践上の注意点

探求型鑑賞は、特別な教材や高度な専門知識がなくても実践できる一方で、進行の仕方を誤ると意図せず形骸化してしまう危うさも併せ持っています。この節では、Art & Inquiry を実践する際に起こりやすい崩れ方をあらかじめ整理し、どのような点に注意すれば探求が持続するのかを確認します。失敗例を知ることは、実践を萎縮させるためではなく、むしろ安心して試行できる状態をつくるための準備です。

よくある失敗パターン

最もよく見られる失敗の一つが、鑑賞が雑談化してしまうケースです。参加者の発話は多いものの、根拠が示されず、「なんとなく」「そう感じた」といった印象の共有に終始すると、思考は深まりません。これは、問いが曖昧であったり、根拠を求める促しが不足している場合に起こりがちです。

次に多いのが、対話が解説型に戻ってしまうパターンです。沈黙や戸惑いに耐えきれず、ファシリテーターが作品情報や正解らしき説明を補足してしまうと、探求の主導権は一気に失われます。参加者は「やはり教えてもらう場だった」と認識し、発話の質が変化します。

また、対話が合意形成に向かってしまうことも注意が必要です。「結局どういう作品なのか」「まとめるとこういうことですね」と結論を急ぐことで、複数の解釈が併存する状態が解消され、探求が早期に閉じてしまいます。

ファシリテーターがやってはいけないこと

探求型鑑賞において、ファシリテーターの役割は極めて重要ですが、同時にやってはいけないことも明確です。第一に避けるべきなのは、発話に対して評価を下すことです。「いい意見ですね」「それは違います」といった反応は、参加者の発話を序列化し、思考の自由度を下げてしまいます。

第二に、発話を過度に整理・要約しすぎることも注意が必要です。分かりやすくまとめようとするあまり、異なる視点の差異をならしてしまうと、対話の緊張感が失われます。要約は「今、こういう見方が出ています」と事実を示す程度に留めることが重要です。

第三に、沈黙を失敗のサインと捉えないことです。沈黙は思考が止まっているのではなく、内省が進んでいる時間である場合も少なくありません。沈黙をすぐに埋めようとする行為は、探求のリズムを崩す原因になります。

探求が成立しているサイン

では、探求型鑑賞がうまく機能している状態とはどのようなものなのでしょうか。一つのサインは、参加者が自分の発話を修正・更新していることです。「最初はこう思ったが、今は別の見方もあると感じている」といった発言が出てくる場合、探求は確実に進んでいます。

また、他者の意見が参照点として使われているかどうかも重要です。「〇〇さんの意見を聞いて気づいた」「別の見方があると分かった」といった言及は、対話が単なる意見交換ではなく、思考の再構成として機能していることを示します。

さらに、場の雰囲気として「正しく言おうとする緊張」よりも、「考え続けてよい」という空気が共有されていることも、探求が成立しているサインです。結論が出なくても違和感が残らず、「まだ分からない」という状態を肯定的に受け止められているとき、探求型鑑賞は本来の力を発揮しています。

博物館教育・ビジネス研修への応用可能性

Art & Inquiry は、学校教育向けのプログラムとして設計されていますが、その設計原理は博物館教育や社会人教育の文脈においても高い応用可能性を持っています。ここで重要なのは、「対象者が誰か」ではなく、「どのような学習状態をつくるか」という視点です。この節では、博物館教育プログラムとしての実装、企業研修・経営会議への応用、そしてアート思考や博物館経営論との理論的接続について整理します。

博物館教育プログラムとしての実装

博物館における教育普及活動では、これまで学芸員による解説型プログラムが中心的な役割を果たしてきました。しかし近年では、来館者の多様化や学習観の変化を背景に、対話型・参加型プログラムへの転換が求められています。Art & Inquiry の枠組みは、この転換を支える実践的な設計原理を提供します。

例えば、ギャラリートークを Art & Inquiry の考え方で再設計する場合、解説を減らす代わりに、問いを中心とした進行に切り替えます。来館者は受動的に説明を聞く存在ではなく、観察し、考え、発話する主体として場に参加します。学芸員や教育担当者は知識の提供者というよりも、対話を支えるファシリテーターとして位置づけられます。

このような実装は、親子向けプログラム、学校団体向けワークショップ、一般来館者向けの短時間プログラムなど、さまざまな形で応用可能です。重要なのは、展示を「理解させる対象」として扱うのではなく、「考えるための素材」として位置づけることです。これにより、博物館は知識伝達の場から、意味生成の場へと役割を広げていきます。

企業研修・経営会議への応用

Art & Inquiry の設計原理は、企業研修や経営会議といったビジネスの場面にも応用することができます。企業活動においても、明確な正解が存在しない課題や、複数の利害・価値観が交錯する状況は珍しくありません。そのような場面では、結論を急ぐことよりも、前提や見方を丁寧に共有することが重要になります。

美術作品を用いた探求型鑑賞は、参加者を一時的に業務文脈から切り離し、「どのように見ているか」「なぜそう判断したのか」という思考の癖を可視化する装置として機能します。作品を媒介にすることで、意見の対立が個人的な利害から切り離され、安心して対話を行うことが可能になります。

具体的には、研修の冒頭に短時間の鑑賞対話を取り入れたり、経営会議の前段で共通の作品を素材に対話を行ったりすることで、参加者の思考モードを切り替えることができます。ここで得られるのは作品理解ではなく、「異なる見方が同時に成立する」という経験そのものです。この経験は、不確実な意思決定や協働の質を高める基盤となります。

アート思考・博物館経営論との接続

Art & Inquiry は、近年注目されているアート思考とも深く接続しています。アート思考が重視するのは、問題をすぐに解決することではなく、「何が問題なのか」を問い直し、前提を揺さぶる姿勢です。探求型鑑賞における問いの立て方や、解釈の併存を許す構造は、このアート思考の実践的な一形態と捉えることができます。

また、博物館経営論の観点から見ても、Art & Inquiry は重要な示唆を与えます。博物館の価値は、展示物の質や量だけでなく、来館者がどのような経験を持ち帰るかによって形成されます。探求型鑑賞を通じて、来館者が思考し、対話し、意味を構築する経験を提供することは、博物館の社会的価値を高める経営戦略の一環でもあります。

このように、Art & Inquiry は教育プログラムにとどまらず、博物館経営や社会人教育を横断する思考モデルとして位置づけることができます。次に求められているのは、これらの接続を個別の事例として終わらせず、持続的な仕組みとして実装していくことです。

まとめ ― MoMA「Art & Inquiry」が示す博物館教育の可能性

MoMA の「Art & Inquiry」は、美術館教育のための一つの優れたプログラムであると同時に、教育や学習をどのように捉え直すかという、より根本的な問いを私たちに投げかけています。本記事で見てきたように、このプログラムが中心に据えているのは、作品理解の正確さや知識の獲得量ではなく、観察し、問いを立て、根拠を示し、他者と対話しながら意味を構築していく思考のプロセスです。

その特徴は、探求型鑑賞を特別な教育手法として位置づけるのではなく、誰もが本来持っている思考の営みを、意図的に引き出し、支える設計として示している点にあります。問いを起点にすること、解釈の併存を許すこと、結論を急がずに考え続けること。これらは目新しい理論ではありませんが、教育の現場で一貫して実装することは容易ではありません。Art & Inquiry は、その困難さを乗り越えるための具体的な構造を提示しています。

また、このプログラムは、博物館教育を学校教育の補助的な役割にとどめるものでもありません。博物館を、知識を伝える場から、思考と対話を媒介にした学習の場へと再定義する可能性を示しています。来館者が作品を通じて自分自身の見方に気づき、他者の視点と出会い、意味を更新していく経験は、博物館ならではの価値であり、他の教育機関では代替しにくいものです。

重要なのは、Art & Inquiry を「導入すべきモデル」や「成功事例」として捉えることではありません。本記事で整理してきたのは、探求型鑑賞がどのような条件のもとで成立し、どのような力を育てているのかという構造です。その構造を理解することで、各館の状況や目的に応じて、問いの立て方や進行、評価の仕方を柔軟に組み替えることが可能になります。

MoMA「Art & Inquiry」が示しているのは、博物館教育の未来像そのものではなく、博物館が思考の場であり続けるための一つの確かな手がかりです。作品を前にしたときに生まれる「まだ分からない」という状態を、学びの出発点として肯定できるかどうか。その問いに向き合い続ける姿勢こそが、これからの博物館教育を支える基盤になると言えるでしょう。

参考文献

  • Housen, A., & Yenawine, P. (2000). Visual thinking strategies: Understanding the basics. Journal of Aesthetic Education, 34(3–4), 1–17.
  • The Museum of Modern Art. (n.d.). Professional development and online courses. https://www.moma.org/teaching/professional-development
  • The Museum of Modern Art. (n.d.). Art & Inquiry: Museum teaching strategies for your classroom. Coursera. https://www.coursera.org/learn/artinquiry
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この記事を書いた人

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日々の業務経験をもとに、ミュージアムの楽しさや魅力を発信しています。このサイトは、博物館関係者や研究者だけでなく、ミュージアムに興味を持つ一般の方々にも有益な情報源となることを目指しています。

私は、博物館・美術館の魅力をより多くの人に伝えるために「Museum Studies JAPAN」を立ち上げました。博物館は単なる展示施設ではなく、文化や歴史を未来へつなぐ重要な役割を担っています。運営者として、ミュージアムがどのように進化し、より多くの人々に価値を提供できるのかを追求し続けています。

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