konta– Author –
国立文化施設にて博物館運営・経営に関する業務に携わっています。
博物館経営、文化政策、ミュージアムDX、教育普及を中心に、実務と研究の両面から情報発信を行っています。
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博物館概論
博物館の倫理規定とは何か― 博物館という制度が「判断」を引き受ける理由 ―
なぜ博物館に倫理規定があるのか 多くの博物館には、法律や条例とは別に、明文化された「倫理規定」が存在しています。これは偶然でも、付け足しでもありません。博物館という組織が、その活動を社会の中で正当化し続けるために、意図的に設けられてきたも... -
博物館情報・メディア論
博物館資料のドキュメンテーションとデータベース化― なぜ資料は記録されなければならないのか ―
博物館では、展示室に並ぶ資料だけでなく、収蔵庫に保管されている膨大な資料一つひとつに、詳細な記録が付随しています。名称や年代といった基本情報にとどまらず、どのような経緯で収集されたのか、これまでどのように扱われてきたのか、どのような意味... -
博物館教育論
博物館における学びの特性とは何か― 正解のない学びが生まれる理由を理論から考える ―
博物館で何が学べるのか。この問いは一見すると単純ですが、学校の授業や研修と同じ枠組みで考えようとすると、かえって答えが見えにくくなります。博物館ではテストも成績もなく、学習目標が明示されないことも多いため、「結局、何を学んだのか分からな... -
博物館教育論
アート思考はなぜ胡散臭いのか ― 誤解が生まれる構造を学術的に読み解く ―
アート思考は「怪しい」のか 近年、「アート思考」という言葉を目にする機会が増えました。創造性を高める、新しい価値を生む、正解のない時代に必要な思考法――そのように称賛される一方で、「結局何をするのか分からない」「胡散臭い」「流行り言葉ではな... -
博物館教育論
STEAM教育とは何か?― 歴史的背景と博物館が果たす役割、海外実践事例から考える ―
はじめに|STEAM教育と博物館を結びつけて考える意味 STEAM教育は近年、学校教育や教育政策の文脈において注目を集めています。しかし実際には、理数系教育を強化するために「STEMにアートを加えたもの」として理解されることも多く、その本来の射程や理論... -
博物館教育論
千利休の茶の湯に学ぶアート思考― 不完全さ・注意・身体・価値判断を再設計した思考の実践 ―
はじめに|千利休とは何者だったのか― なぜ茶の湯は「アート思考」として読み直せるのか ― 茶人・文化人として知られる千利休 千利休は、日本文化を代表する人物として広く知られています。一般には「わび茶を完成させた茶人」「簡素と静寂を尊ぶ日本的美... -
博物館教育論
なぜ日本だけが「アート思考」を再ラベリングしたのか― 海外で語られない理由と社会構造の分析 ―
なぜ「アート思考」は日本だけで強調されるのか 近年、日本では「アート思考」という言葉を目にする機会が急速に増えています。ビジネス研修や教育、さらには博物館・美術館の文脈でも、アート思考は創造性や判断力を高める重要な概念として語られるように... -
博物館教育論
博物館は社会的課題を議論する場になれるのか― Hunter Museum of American Art「Art + Issues」に学ぶ対話型博物館教育 ―
博物館は、静かに作品を鑑賞し、専門家の解説を学ぶ場所──そのような理解は、いまもなお一般的です。しかし、社会が分断や不確実性を深めるなかで、私たちに本当に必要とされている学びは、知識を増やすことだけなのでしょうか。意見が割れ、正解が存在し... -
博物館教育論
美意識とは何か?――美術鑑賞が私たちの判断力を育てる理由
はじめに|なぜ今、美意識を問い直すのか 「美意識が高い」と言われると、多くの場合それは「センスが良い」「感覚が洗練されている」といった意味で理解されます。しかしこの理解は、美意識を生まれつきの才能や個人の好みに還元してしまい、その本質を捉... -
博物館経営論
なぜ若い世代は博物館に行かないのか|非来館を合理的判断として読み解く
はじめに:若者の「博物館離れ」は本当に関心の低下なのか 若い世代が博物館に足を運ばなくなっている、という指摘はしばしば耳にします。その原因として最も多く語られるのが、「若者は博物館に興味がない」「デジタル世代は本物に関心を示さない」といっ...
